京都市に暮らし、日々PCと向き合う在宅文筆家、芹澤真央と申します。元美術館の学芸員という異色の経歴を持つわたしですが、2年前、美術館を退職し、在宅での文筆業と、ご縁あってメルオペ管理の仕事へ転身いたしました。美しいものに囲まれていた日々から一転、今はキーボードとモニターがわたしの「仕事場」です。🖼️🕊️
在宅でのPC仕事は、通勤の煩わしさがない一方で、時間の使い方や作業の効率化が肝要だと痛感しています。とりわけ、メルオペレーターやデータ入力といった業務は、正確性とスピードが求められるものですから、なおのことでしょう。そんな折、近年目覚ましい進化を遂げているAI(人工知能)の存在を耳にし、美術作品を鑑賞するような穏やかな好奇心で、その可能性を探り始めました。
正直なところ、最初は半信半疑でした。かつて学芸員として、何世紀も前の人間の知恵や感情に触れてきたわたしにとって、機械が「思考」するというのは、どこか遠い未来の物語のように思えたのです。しかし、実際にいくつかAIツールを試してみると、その想像以上の働きに驚かされました。
たとえば、文筆業におけるリサーチ業務。今年の春先、とあるクライアント様から少し込み入った専門知識が必要な記事の依頼があった際のことでした。通常であれば、京都市内にある図書館へ足を運び、専門書を何冊も参照し、数日はリサーチに費やすところですが、AIに特定のキーワードや概念を投げかけたところ、主要な論点や関連する文献の概要がものの数分で提示されたのです。もちろん、それを鵜呑みにするわけにはいきませんから、最終的な情報の精査はわたし自身の目で確かめます。ですが、その「叩き台」が、どれほど時間と労力の節約になったことか。まるで、膨大な資料の海から、熟練の学芸員が瞬時に最適な文献を選び出してくれたような感覚でした。
また、メルオペ管理の業務でも、AIは非常に有効な助手となってくれます。先月の金曜日には、とあるオンラインショップの顧客対応で、よくある質問に対する返信文を作成する機会がありました。過去の膨大なFAQデータと顧客の質問履歴をAIに読み込ませ、「丁寧かつ簡潔な返信文の例文を生成してください」と依頼してみたのです。結果として生成された文章は、そのまま使える完成度とまではいかないものの、表現の幅や言い回しの参考として非常に役立ちました。従来30分ほどかけて一から考えていた定型文が、AIの助言を得ることで10分程度で済むようになったのです。これは、時給換算すればかなりの生産性向上に繋がっているはずです。
さらに、データ入力の作業においても、AIの活用は目を見張るものがあります。先々月のことですが、約1,000件に及ぶ企業リストの中から、重複する企業名を洗い出し、情報を統合するという案件がありました。手作業では気の遠くなるような作業ですが、AIの力を借りて特定のルールを設定したところ、数時間かかるところを数分で完了できたのです。もちろん、最終的な目視でのチェックは欠かせませんが、AIが最初に候補を絞り込んでくれることで、大幅な時間短縮とミス削減が実現しました。この経験から、AIは決して人間の仕事を奪うものではなく、むしろわたしたちの業務をより快適に、より生産的にするための「協力者」なのだという考えに至りました。
では、一体どのようにAIを日々の仕事に取り入れれば良いのでしょうか。わたしが試してきた中での気づきをいくつかお話しさせてください。
第一に、まずは「無料のAIツール」から試してみるのが良いでしょう。多くのAIチャットサービスや文章生成ツールには、無料で利用できる範囲が設けられています。まずは気軽に触れてみて、どんなことができるのか、自分の仕事のどの部分で役立ちそうかを肌で感じてみるのが一番です。
第二に、AIに「具体的な指示」を与えることです。これは、美術作品の鑑賞と似ているかもしれません。漫然と眺めるだけでは何も見えてこないように、AIにも「何を求めているのか」を明確に伝える必要があります。「文章を書いて」だけでは漠然としすぎますが、「商品Aについて、顧客が抱える可能性のある疑問点を5つ挙げ、それぞれに簡潔な回答を作成してください。ターゲットはPC初心者で、敬語を使いましょう」というように、詳細な条件を付加することで、AIはより的確な結果を導き出してくれます。
第三に、AIの出力は「完璧ではない」という前提で利用することです。AIは膨大なデータを学習していますが、常に最新の情報にアクセスしているわけではありませんし、人間の持つ「常識」や「感情」を完全に理解しているわけでもありません。時に誤った情報や不適切な表現を出力することもありますから、必ず人間の目で最終確認をするという心がけが大切です。あくまで補助的なツールとして活用し、最終的な責任はわたし自身が持つ、という意識を持つべきなのです。
在宅でのPC仕事は、時に孤独を感じることもありますし、自己管理の難しさも伴います。しかし、AIという新しい技術を味方につけることで、その働き方はより豊かに、より効率的なものへと変わっていく可能性を秘めている、とわたしは考えています。特に、これから在宅ワークを始めようとされている方、PC仕事の経験がまだ浅い方にとって、AIは心強いパートナーとなるでしょう。
かつて美術館で、古の芸術家たちが新しい素材や技法を積極的に取り入れ、時代を切り拓いてきた姿に感動を覚えたものです。現代を生きるわたしたちも、AIという新しい技術を恐れることなく、
